2018年02月27日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第13巻は殺人容疑をかけられた“リュー”を追う“ベル”たちを更なる絶望が襲います。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797393569.html


ダンジョン18階層で見つかった“ジャン”の惨殺死体。現場の目撃証言から“リュー”が
犯人扱いされることを疑問視する“ベル”は密かに、誰よりも早く、彼女と接触を試みる。
彼女の殺意あふれる様子を目にしても疑い続ける彼を応援したくなるのがもっともな展開。

思いがけない悪意と強敵に向き合う形となった“ベル”と“リュー”。二つ名を持つ彼女
すら驚かされる彼のその強さ、成長ぶりが見開きイラストも含めて熱く惹かれていきます。
ここで“カサンドラ”が冒頭で見た予知夢が想像を超えた絶望に繋がるとは思いも寄らず。

“ベル”のように分かりやすい形での戦いとは別に、一人で運命という埒外の相手に挑み
続ける“カサンドラ”の機微にも注目してもらいたい今巻。ダンジョンの秘密も見え隠れ
させながらそれぞれの絶望を前にしたところで続く物語。次巻の刊行が待ちきれません。

posted by 秋野ソラ at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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