2018年01月02日

『編集長殺し』

川岸殴魚 先生が贈る新作は、ライトノベル文庫レーベル「ギギギ文庫」所属の新人編集者
である女性の視点から業界のあれやこれやを綴る女子だらけのお仕事がんばりラノベです。
(イラスト:クロ 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517149


ドSな幼女の“編集長”にカバーデザインについてダメ出しをくらう新人編集者“桃花”
の他、彼女の先輩たちである“岩佐”“井端”“浜山”“星井”も皆、女性たちばかりの
「ギギギ文庫」。各々が上司の横暴に耐えながら、新作を刊行すべく日夜努力するが──。

新人作家“権藤”の自信を奮い立たせるべく向き合ったり、〆切破りのイラストレーター
“h(i)↓0氏(ひろし)”にあれこれ手を尽くしたり、と編集者という職業の大変さを垣間
見せる本作。夢と希望と絶望にまみれる皆さん思わずご苦労さまですと言いたくなります。

あとがきに関して振り回される作家の“原西”も“編集長”の横暴さに振り回される側の
人間。いかに編集長という存在が絶対か、ということも分かる業界モノの新境地と言える
作品です。合間に挟まれる「用語解説」など、玄人向けですけど豆知識も摂取できます。

posted by 秋野ソラ at 01:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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