旭蓑雄 先生が贈る新作は、身体の周りにAR(拡張現実)を展開するホログラム・コスプレ
などが普通に見られるアキバ特区を舞台としたオタクな面々の思い思いの青春を描きます。
(イラスト/白井鋭利 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893463-3/ 】
クラス内ヒエラルキーの天辺に位置する容姿端麗な“アマタ”。二次萌え至上主義を掲げる
“歩夢”はそう認識していたが、ある日、アキバ特区にて萌えARゲームに興じる彼女の姿を
目にし、更に超人気ホログラム・コスプレイヤーであることを知る所から物語は始まる──。
ここ最近で発生した事象やトレンドを押さえつつ物語の中に織り込んできているタイミング
の良さ。そしてネットワーク上にある自分とは異なる分身を介して人と、世界と繋がる関係。
そして拡張現実におこるバグと人の無意識との関係が段々と見えてくる過程がこれまた絶妙。
アキバ特区が見舞われるバグの脅威を何の因果か取り除いてく“歩夢”。物語へと誘う契機
となったバグの意味を、そして本当の“アマタ”を知る彼の苦悩を読み取ってみてほしい。
今どきなぼくらの小難しい人間関係が織り成す青春物語。考えさせられるものがありました。
2017年12月01日
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