2017年09月26日

『真夜中の本屋戦争2』

藤春都 先生が贈る、本同士の平台争奪戦が行われる書店の非日常を描く物語。第2巻は
美人な妖怪店長の就任で“渉”と“紫野”の関係、そして歩んでいく道に変化が訪れます。
(イラスト:フカヒレ 先生)

http://blog.hakkoushuppan.co.jp/article/180594017.html


どれだけ居心地が良いのか、ということで「エキナカ書店」の店長に収まる“玉緒”の
自由奔放ぶりがまず面白い。そこへ人間に対して興味津々な彼女が“渉”にちょっかいを
かける形になって“紫野”が思わずモヤモヤしてしまう様子が挿絵も含めて実に可愛い。

“渉”と“紫野”のデートも付喪神たちに支援してもらったり、と微笑ましい中に書店員
のあるある話、というか世知辛い話なども窺えて思わず苦笑いしてしまうこともしばしば。
妖怪としての力も駆使しますが、“玉緒”が時折見せる自身の有能ぶりも見所の一つかと。

ぼんやり描いていた「ものづくり」に対する“渉”の思いと自身の将来像。歩き出そうと
する彼を付喪神たちが応援する形になるビブリオバトルの顛末がまさに本作らしさ満載で
最後の挿絵がまた良いんですよ。新たな本と付喪神との出会いがあると期待したい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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