高山理図 先生が贈る薬局ファンタジー。第5巻は筆頭宮廷薬師、そして帝国医薬大学校の
教授となった“ファルマ”が後進の育成と共に難度の高い遺伝子治療の分野に着手します。
(イラスト:keepout 先生)
【 http://mfbooks.jp/5175/ 】
【 http://ncode.syosetu.com/n8541cr/ 】
【 http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000031010000_68/ 】
陛下から結婚、そして世継ぎをせっつかれた“ファルマ”が賢者モードを迎えてでも確認に
及んだ挿話など微笑ましさを感じさせながら、今巻の主題でもある「遺伝子」を想起させる
布石がちらほら出てきます。結婚に関しては脈がないワケではない話も散見されますけど。
見た目などで侮る生徒の“エメリッヒ”を“ファルマ”がただひたすら圧倒する大人げない
くだりから遺伝子治療の最先端に迫る話に至るとは思いも寄らず。足りないところは薬神の
能力を使ってでもやり遂げる、医学に携わる者としての矜持を見せつけられた思いがします。
壊れゆく世界を繋ぎとめる「鎹(かすがい)の歯車」を維持するために“ファルマ”の神力
を渇望する大神殿の思惑にそろそろ陛下の堪忍袋の緒が切れそうなのは食い止められるのか。
新大陸発見など見逃せないポイントが残っているだけに、話がどう転ぶか気になる所です。
2017年09月07日
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