2017年06月07日

『世界の終わりの世界録<アンコール>10』

細音啓 先生が贈る王道ファンタジー。第10巻は「世界録」の役割と共に終焉を乗り越え、
“エルライン”も成し遂げられなかった未来を掴み取る“レン”たちの戦いを描きます。
(イラスト:ふゆの春秋 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1541


ようやく“ナスターシャ”の存在意義が、そして「世界録」本来の役割が明らかになって
胸をなでおろす思いでした。そして全てが繋がった、と感じられるあの高揚感は何と表現
したら良いやら。過去の象徴たる終焉の精霊と未来の魁たる“レン”の戦いは圧巻の一言。

力を手にしてしまった者たちと、力を持たなかった者たち。物語の中で都度描かれる両者
それぞれの背景や心情、価値観や目標がこの世界を、世界の終わりを形成してきたのだと
“ミスティ”や“イシス”“フィオラ”“ゼルブライト”の挿話からも改めて窺えます。

文句なしの大団円、かつエピローグは読了感も申し分なし。同梱の「COVER ILLUST BOOK」
に添えられた先生の解説一つ一つにも物語に込められた想いを垣間見るようで堪能させて
もらいました。最後まで読めたことを幸せに思います。先生の次回作にも大いに期待です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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