2017年06月05日

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』

細音啓 先生が贈る新作は、長く続いた機械仕掛けの国と魔女の楽園の争いに和平を求めて
動く両国の英雄たる少年と少女の出会いと衝突、葛藤を描くヒロイック・ファンタジーです。
(イラスト:猫鍋蒼 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321701000667


「星霊」──高度機械化文明により発展した帝国が触れた星の深部から噴き出す未知の力。
触れた者は法力を得ると共に帝国から迫害され、やがて独立しネビュリス皇庁を建国する。
強引に和平交渉を図る“イスカ”と帝国打倒を狙う“アリス”の邂逅が運命を動かす──。

やり方は違えども、共に百年も続く戦争を止めようとする狙いは同じ。皇庁の星霊部隊を
圧倒する力を持つ“イスカ”と、帝国の兵器動力炉を単独で破壊する力を持つ“アリス”、
二人が中立地帯で度重なる偶然により互いを知り、困惑していく話運びに惹き込まれます。

古き確執に従い争うのか、それとも新しい未来を求めて戦うのか。“イスカ”と“アリス”
の想いをも利用する者たちも垣間見えて、物語の導入としては十分に魅せてもらいました。
猫鍋蒼 先生のイラストも盤石で、場を和ませてくれる“ミスミス”一押し。お薦めです。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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