和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第17巻は正社員になる機会を
逃した“真奥”が山積する魔界の問題を前に残るのか戻るのか、大事な選択を迫られます。
(イラスト/029 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892892-2/ 】
「魔王が正社員になる」というコメディ要素がここまで物語を大きく左右するシリアスな
キーワードになるとは。“芦屋”や“漆原”だけでなく、“恵美”や“千穂”たちも彼を
気遣う場面がそこかしこに見られて“真奥”も幸せ者だな、と改めて感じさせてくれます。
一方、“木崎”が異動になる、ということで彼女にもそれなりに悩むところがあることが
分かり、より人間的な魅力が増したように感じます。彼女から“真奥”たちに告げられた
言葉をどう噛みしめるか、も今回の話の中で重要な軸を担うことになるので要チェック。
本当に気苦労の絶えない“真奥”が下した決断と誠意を前に“恵美”が思わず相好を崩す
様子が可愛らしくて微笑ましくて。そんな和やかな雰囲気をぶち壊す、やるせない引きに
不安がいっぱいで気を揉みます。次巻はそう間をあけずに刊行されることを願うばかり。
2017年05月30日
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