青山有 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。突如、戦国武将となった元現代人たち。
同じ境遇を迎えた彼らが「茶室」なるチャットルームを通じて協力し、生き残りを図ります。
(イラスト:四季童子 先生)
【 http://www.redrisingbooks.net/takenakahanbee 】
【 http://ncode.syosetu.com/n0681de/ 】
重篤の身から起き上がってみれば、まるで時代劇のような風景。サラリーマンの身の上の
はずが“竹中半兵衛重治”の身に憑依した彼が、養生中の夢に出てきたノートPCに触ると
最上、北条といった名を連ねた発言のやりとりを目にし他にも仲間がいることを知る──。
“竹中”と同じ境遇にいる戦国武将は有名ではないかも知れませんが、どんな人物なのか、
置かれている状況は、といった背景は「茶室」で伝えてくれますし“竹中”のモノローグ
や家臣などとのやりとりでも窺えるので、歴史に詳しくなくてもサクサク読める安心設計。
“織田信長”を筆頭に実力のある武将を前にどう立ち回るか。「茶室」での相談を活かし
史実とは違う流れを次々に起こしていく“竹中”たちに動かされる歴史の先行き不透明さも
物語を楽しむ要素の一つになっています。まずは“信長”に太刀打ちできるか注目です。
2017年04月06日
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