三上延 先生が贈るビブリオミステリ。第6巻は祖父が仕掛けたシェイクスピアの古書に
まつわる怨念に“栞子”が“大輔”と共に挑む、本編最後の事件。その顛末を描きます。
(イラスト:越島はぐ 先生)
【 http://mwbunko.com/978-4-04-892640-9/ 】
祖父“尚大”の営んでいた久我山書房の番頭“喜市”。“栞子”の足元を見るかのように
嫌がらせのようなアプローチを仕掛けてくる彼が実に憎たらしい。“大輔”が荒ぶるのも
よく分かるのですが、他に術もなく誘導されるがままとなる彼女の立ち位置がもどかしい。
やがて迎える、“尚大”が“智恵子”のために用意した試験の再来に、母と対峙する形で
臨む“栞子”。札入れの緊迫感もさることながら、見守るだけかと思っていた“大輔”が
男を見せてくれました。更に“栞子”が“喜市”の思惑を超えた時は溜飲が下がりました。
“栞子”と“大輔”の仲についても“智恵子”からありがたい言葉をもらい、エピローグ
でも二人らしい節目を迎えてくれて喜ばしい限りです。本編としては区切りがつきますが
峰守ひろかず先生のスピンオフ作品も出ますし、別視点の話もあるそうなので楽しみです。
2017年03月23日
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