桜庭一樹 先生の名作『GOSICK』の続編。第4巻は探偵業を始めた“ヴィクトリカ”の前に
依頼人が次々登場。解決していく事件と“一弥”の記者としての仕事が交錯していきます。
(装画:カズモトトモミ 先生)
【 http://gosick.jp/green/ 】
旅する紙幣に物語の一端を語ってもらう、という面白い導入から始まる“ヴィクトリカ”と
“一弥”の新生活。今は亡き偏屈な建築家の謎をあっさり解き明かす話で和やかな雰囲気を
醸し出しつつ、かつて暗躍した銀行強盗団の一員“KID”の脱獄が不穏さを呼び込みます。
建築家の仕掛けだけでなく、金融王の施策や“KID”の義賊ぶりなど一見関係の無さそうな
様々な要素を次々と繋げていき、最終的に「連邦準備銀行を再襲撃する」という“KID”の
悲願と対峙する“ヴィクトリカ”の「知恵の泉」が真実を導き出す展開はやはり楽しい。
珍しく気が合わない新米カメラマン“ニコ”と組んで記事を用意するべく奔走する“一弥”。
こちらも興味深いコンビになりそうな兆しを見せつつ、“ヴィクトリカ”のあしらいぶりで
相変わらず魅せてくれます。そしてあの引きとリアクション、次巻は一層期待が高まります。
2016年12月30日
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