園生凪 先生の「第5回講談社ラノベチャレンジカップ・佳作」受賞作。こだわりゆえに
一人ぼっちな少年と友達がほしくない少女が組む「同盟」が思春期の難しさを描きます。
(イラスト:天三月 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2016/12/#bk9784063815719 】
「友達とは何か?」を自分なりに突き詰めたがゆえにクラスで嫌われ者となった“新藤”。
級友の少女“澄田”から、不測の事態に備えて同盟を組みたいと言われ、それを了承する。
「わたしさあ、友達いらないんだよね」そう嘯く彼女に、彼は疑問を感じるのだが──。
“新藤”が「友達」を定義した経緯も凄まじいですが、“澄田”が「友達をいらない」と
いう境地に至った理由も重めです。その過去を背負ってしまったことで、あれやこれやな
言動に至るのも分かる。けど自分がそうなるかは全く想像がつかない。それくらい突飛。
引きこもりの“悠希”や同盟に加わることになる“城ケ崎”との繋がりが“澄田”にある
決定的な「似て非なる者」という認識を持たせてしまった時の解決策がコレしなかない感
は印象に残りました。“スベテ”すげぇな! 多感な時期にこそ触れてほしい作品かと。
2016年12月19日
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