2016年09月22日

『狼と香辛料XVIII Spring Log』

支倉凍砂 先生が贈る“ホロ”と“ロレンス”の物語。共に世に登場してから10年の時を
経て待望の続編が登場。雑誌掲載の短編3編に加え、書き下ろし中編を収録した一冊です。
(イラスト/文倉十 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892355-2/
http://hasekuraisuna.jp/


衝撃的なシーンから始まる「旅の余白」。完結してから随分経つというのに“ホロ”も
“ロレンス”も変わりないと分かるやりとりが実に良い。「黄金色の記憶」で逗留した
謎の客の真意を図り、満足させるあたり、首を突っ込むところも相変わらずというもの。

「狼と泥まみれの送り狼」では、ニョッヒラの近くに新しい温泉街が出来るという話に
探りを入れる2人が、思わぬところで将来を考えされられたり、降りかかってきた危機
を前にある奇跡を起こしたりします。しおらしい“ホロ”も見られたりして興味深い。

“ホロ”が使う独特の言葉遣いを見ると「やはり“ホロ”だよな」と今でも感じられる
キャラクター性がすごいと再認識しました。同時発売の新シリーズ『狼と羊皮紙』にも
繋がる「羊皮紙と悪戯書き」はそちらを読むより先に堪能しておくことをお薦めします。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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