「第8回GA文庫大賞・優秀賞」受賞作となる、機村械人 先生の超王道ファンタジー。
腕の立つヤクザが転生した異世界でオークとなり街の人々を、そして仲間を救う物語です。
(イラスト:兎塚エイジ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797387490.html 】
任侠団体「三条組」で若頭を務める“龍平”は三条の鬼と呼ばれ周囲から畏怖される存在。
ある日、組を襲われ報復に臨んだ彼だったが、気づけばなぜかオーク収容所の“レイガス”
なるオークに姿を変え、組のお嬢“紫”に似たエルフから断罪を受けようとしていた──。
殺処分を受けるはずが“紫”に似たエルフ“ヴィオラ”が率いる「天翼の騎士団」の雑用を
任される“レイガス”。オークを憎む彼女の思惑を他所に、団員たちに受け入れられていく
彼の実直な気質に好感が持てます。次第に心を開いていく彼女の機微の変化も実に良い。
異世界の情景を描く間に挟まれる現実世界での“龍平”に関する挿話。それが次第にオーク
として過ごす今と繋がっていく描写と構成が見どころ。意外な人物が関わっていく想定外の
結末は読み応えがあり、かつ読みやすいです。兎塚 先生の挿絵と合わせて推せる作品です。
2016年08月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176307766
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176307766
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック