2016年06月09日

『世界の終わりの世界録<アンコール>7 神代の暴君』

細音啓 先生が贈る王道ファンタジー。第7巻は英勇“エルライン”から託された未来を
守るべく、終わりはじめる世界で行方不明の仲間を探すため“レン”が一人、旅に出ます。
(イラスト:ふゆの春秋 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1431


世界崩壊の憂き目に遭い、天界が落ちたことで地上での勝手が掴めずおっちょこちょいな
ところを見せる女神“レスフレーゼ”が可愛らしい。世界録の人工妖精“ナスターシャ”
もちょっとポンコツで大丈夫かな、と思える“レン”旅の始まりはまさに前途多難です。

とは言え、学生街ミスティエを再び訪れた際に感じた圧倒的な成長具合は、かつての級友
を驚かせるほど。「英雄のなり損ね」と自身を表した“エルライン”が“レン”に託した
想いを垣間見ること、またそれに応えようとする彼の姿を見られて熱いものを感じました。

徊獣、魔獣、聖獣・・・・・・それらを超え、遥か昔より存在し、獣の頂点に立つ「神代の獣」。
反則級の暴君ぶりを見せる獣を相手にどう勝つというのか、という点を魅せてくる見せ場。
そして彼女との再会にようやく安堵感を覚えたところで、新章の幕開け以降も楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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