2016年06月01日

『デボネア・リアル・エステート 傭兵は剣を抜き、ハイエルフは土地を転がす。』

山貝エビス 先生の「第8回GA文庫大賞・奨励賞」受賞作。呪いで姿が子供となった最強の
傭兵が職の充てもなく辿り着いた先、地上げ屋を営むエルフの下僕となる顛末を描きます。
(イラスト:柴乃櫂人 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797386844.html


「双剣の餓狼」と呼ばれた伝説の傭兵“ルーウィン”。僻地の戦争で死んだ、と噂された
彼は呪いを受けて12歳の体となり、金も仕事も無く街を彷徨うことに。そんな彼を救った
のは“デボネア”という美少女然としたエルフだが傲岸不遜、金に汚い地上げ屋で──。

有益な土地を守る鎮守精霊を地鎮し、それを同業者にに売り飛ばして多額の利益を得る
“デボネア”が何故そこまでして金を集めるのか、その理由とお金自身が色々な意味で
話の軸となる興味深い話運びを見せます。“ココ”を始めとする魔法人形もポイント。

ダーク=エルフの呪いを受け、少しずつ若返っていく“ルーウィン”。体が小さくなって
いくにつれて本来の力が発揮できなくなる彼を元に戻す方法、そこに至る顛末もエルフの
気質を絡めて魅せてくれます。柴乃 先生の描く女性陣も魅力的で読みやすい作品でした。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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