2016年03月21日

『ラブと貪食の黒戮呪剣〈コルドリクス〉』

宮澤伊織 先生が「MF文庫J」から贈る新作は、ドタバタ魔剣ジャーニー。盗賊団の下っ端
少年と、人の魂を奪う大剣を振るう魔剣遣いのハラペコ少女との出会いが紡ぐ物語です。
(イラスト:人米 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1407


襲撃しようとした相手、魔剣遣い“ティラニア”の返り討ちに遭い生き残った“ジント”。
彼も胸に剣を受け、心臓の半分が透けて見える謎の傷を負うことに。事情を聞こうと彼女
を問い詰めるも「おなか・・・すいた・・・」と腹を鳴らす、何とも緊張感の無い様子で──。

魔剣「コルドリクス」を使うと腹が減る、そう話す“ティラニア”に食事を与えたのが
運の尽き。“ジント”が盗賊の街を追われ彼女の縁ある街まで旅を続ける羽目に陥る過程
で築かれる関係が微笑ましく、何よりも腹ペコキャラな彼女が興味深い言動を魅せます。

豪商魔術師“セリカリア”から聞かされる“ティラニア”の、そして魔剣の秘密。事情を
知った“ジント”が魔剣を狙う魔神との戦いで覚悟を決める場面が、それを受け入れる
彼女の表情が心地よい印象を残します。彼らが魔剣を折る日をぜひ見届けたいものです。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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