駱駝 先生の「第22回電撃小説大賞<金賞>」受賞作。恋を意識する高校男子がその相手
から親友への恋愛相談を持ちかけられ、更に望まない相手から求愛されるラブコメです。
(イラスト/ブリキ 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865747-1/ 】
何事も中庸なジョーロこと“如月雨露”は、幼なじみのひまわりこと“日向葵”やコスモス
先輩こと“秋野桜”とあだ名で呼び合える仲。でも彼を好きなのは地味な少女パンジーこと
“三色院菫子”という因果な関係で報われない中、さらに泣きたくなる事実が判明し──。
“雨露”が“葵”や“桜”から同じような振りを繰り返し受ける、いわゆる天丼な状況が
苦笑いと哀愁を誘います。彼の親友、サンちゃんこと“大賀太陽”が迎えたあの夏の日。
彼ら彼女らがこの物語を形作るきっかけがそこにある、という仕掛けにまず驚かされます。
やがて話がとんでもない方向へ向かっていく所で、“雨露”をストーキングするほど好き
だという“菫子”が鍵を握りまくる話運びには脱帽せざるを得ません。彼女の「意地悪」
から逃れられない意味も納得。一筋縄ではいかない二人の関係がどう続くのか注目です。
2016年02月25日
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