2016年02月24日

『ヴァルハラの晩ご飯 〜イノシシとドラゴンの串料理(ブロシェット)〜』

三鏡一敏 先生の「第22回電撃小説大賞<金賞>」受賞作。一日一回生き返る能力を持ち、
しゃべることのできるイノシシが神界の危機を救う「やわらか神話」ファンタジーです。
(イラスト/ファルまろ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865752-5/


エインヘリヤル。死して英雄として神界に迎えられた者たちも20万人に迫ると問題となる
のが食糧。ヴァルハラキッチンに勤める煤け色のイノシシ“セイ”は、夜の間は中身が
減ることのない特別な鍋の食材となるため、体と命を投げ打つ日々を送るのですが──。

北欧神話で見かける名前がそこかしこに出てくる本作。他にも独自の能力を持つ“セイ”
が戦乙女たちや女神たちに気に入られていい思いをするなど、責任重大な彼の背景を払拭
するかのような楽しい日々の描写に和まされます。ファルまろ 先生の絵がまた可愛らしい。

やがて神界のナンバー2でもある“ロキ”ともイタズラ仲間とも言える懇意の仲になった
頃に直面する神界の危機に意外な形で関与することになる“セイ”の頑張りにぜひご注目
いただきたいところ。恋する女の子たちの今後も見ておきたいものですが、如何ですかね。

posted by 秋野ソラ at 00:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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