2016年01月27日

『アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女』

「第28回ファンタジア大賞〈大賞〉」を受賞した 天城ケイ 先生のデビュー作。化物と代々
戦う貴族の落ちこぼれ少女に仕えることとなった家庭教師が下す決断とその行方を描きます。
(イラスト:ニノモトニノ 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321510000400


外面だけは良い、という理由もあり家庭教師を頼まれた“クーファ”。彼は見極めなくては
ならない。「アンジェル」家の《無能才女》と揶揄される“メリダ”が聖騎士(パラディン)
としての素養があるのか、それとも家を揺るがすスキャンダルの餌でしかないのか──。

自身の出自もあって“メリダ”に情を移す“クーファ”のある「賭け」を境に彼女の状況が
一変してからの展開が面白いです。賭けに勝ったことすら次なる障害に繋がるという何とも
不遇な彼女の頑張り具合にぜひご注目を。その裏で彼がどれだけ肝を冷やしたかも合わせて。

また、“メリダ”の成長を見る上では彼女の従姉妹で分家筋の“エリーゼ”との繋がりも
ポイントとなってきます。幼少の頃と立場が逆転した2人が関係を修復する過程は見所と
言えましょう。“クーファ”の「アサシンズプライド」は何を為すのか、続きに期待です。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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