2016年01月25日

『七日の喰い神2』

カミツキレイニー 先生が贈るダークファンタジー。第2巻は“七日”の姉と共に従軍して
いたかつての仲間との再会から彼の過去、そして今に至る決定的な出来事が想起されます。
(イラスト:nauribon 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515909


“七日”たちの来訪を見定めた時点で、大事な場を担う瞬間にも関わらず鼻血を出すという
再会を果たした“雪生”は“六花”の祈祷士部隊で後方支援を務めていた少女。鼻血の理由
は“ラティメリア”が“六花”に似すぎているからで、そこから昔語りへとつながります。

マガツカミを従えて戦力とする「禍ツ兵器計画」。そのただ一人の成功例である“六花”が
示す言動と理念の高潔さ、そして報われなさにやるせない気持ちになります。彼女の想いを
受け継いで「六花のマガツカミ」たちと対峙する“七日”の行動原理も見えてきて納得です。

その一柱、結い神“リコリス”との戦いで“ラティメリア”が二転三転のバトルシーンを
魅せたかと思えば、思わぬ伏線回収で窮地を“七日”たちが回避したり、と話運びが実に
面白い内容です。nauribon 先生のイラストも相変わらずカワイイですし次巻も楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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