「第11回 MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作」受賞の 藤木わしろ 先生が贈るデビュー作。
卑劣な手段も厭わず勝ちをもぎ取りにいく下級魔騎士が国の窮地を救っていく英雄譚です。
(イラスト:山本ケイジ 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1395 】
かつての大戦において平和をもたらした英雄の息子。魔騎士にして魔力を持たない無能。
いつしか“アルフ”は妹の“アンリ”に介護され、仕事もサボるダメ人間っぷりを発揮。
仲睦まじい兄妹を襲う火事を契機として、彼の心に世間を揺るがすスイッチが入る──。
家を新しく用意するため「騎士祭典」優勝を狙う“アルフ”がとった下種な手段の数々に
幼なじみの姫殿下“リーネ”も嘆くのはよく分かるというもの。しかし、その行動が国の
抱える問題を浮き彫りにしていく過程が、そして話が広がっていく様子が中々に興味深い。
「白金の剣姫」とも称される立派な“リーネ”が抱える弱さ。兄を介護する“アンリ”が
その行為に至らざるをえなかった心情。その他諸々を抱えて生きていくために過酷な道を
選んだ“アルフ”、その想いを利用する“クライド”がどんな未来を導き出すか注目です。
2016年01月05日
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