2015年11月04日

『SとSの不埒な同盟2』

野村美月 先生が贈る、変態だけどピュアな“大輝”と“ルチア”、二人のの恋模様を描く
ラブストーリー。第2巻はそれぞれに恋人が出来てからのままならぬその後に触れます。
(イラスト:ふゆの春秋 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631075-8


“ルチア”は“暮林”と、“大輝”は“窓子”と互いにドMな恋仲に巡り合ったワケですが
鑑賞部員としての関係は続けていくことで合意。それぞれ別に恋人がいる背景を知らずに
阿吽の呼吸を見せる“ルチア”と“大輝”の様子を見て外野がどう見るかは正に自明の理。

遊園地でのダブルデートに至るまでの過程は実にコミカルであるものの、そのイベントを
境にして“大輝”の「好き」という想いを見つめ直す機微の描写がもう、たまりませんね。
“ルチア”は“ルチア”で線引きをきっちり定めたままで、ハラハラさせられる展開です。

「サクランボの種」というアイテムが“ルチア”の戒めを、言い訳を覆していく力とする
“大輝”の情熱がこそばゆいほどに青い春ぶりを魅せてくれました。アンソロジーの短編
からここまで素敵な恋愛物語に昇華し、結んでくれた 野村 先生に感謝したいところです。

posted by 秋野ソラ at 05:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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