2015年09月30日

『うちの居候が世界を掌握している!12』

七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ。第12巻は“ルキア”と“リリア”が姉妹
揃ってオリオン本社からの脱走を図るその理由を“真哉”の記録をもとに描いていきます。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797384857.html


しょっぱなから“ルファ”の苦労する姿が見られるあたりは安定。今回は“優希”が精神面
において成長していく過程が見られるのがまずポイント。“桃香”や“莉子”は花嫁衣裳に
身を包んだりしながら“真哉”との距離感を縮めていく微笑ましい様子が見て取れます。

そして今回の肝となる中編「リリアとルキアのたいせつなひと」では完全型AI搭載ロボット
として生まれた彼女らの成長を、人とは違うものとしてどう為すのか、という点に着目して
触れていきます。事の発端は、“ルファ”が情操教育の一環として二人に渡した絵本から。

仲違いした姉妹が、母親のあるお願いを契機に本来の仲の良さを取り戻し「たいせつなもの」
に気付くという童話のような状況に“ルキア”と“リリア”が置かれたときにどう振舞うか
を問う、ちょっと重めに読み応えのある挿話でした。このあとの二人の行動に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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