2015年09月23日

『夜桜ヴァンパネルラ』

杉井光 先生が贈る新作はイノセント・ヴァンパイア・アクション。科学的にその存在が
認められた真祖の吸血種たる少女が人々を護るため吸血種を狩る近未来の日常を描きます。
(イラスト/崎由けぇき 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865399-2/


警視庁刑事部捜査九課にただ一人所属する“倫子”は凶暴化した吸血種を吸血種対策法に
基づいて処理する吸血種。その特殊な事情ゆえに何度新人が配属されても長続きはしない。
続けられるのは「よっぽどのばかだけ」とは彼女の言だがまた一人新人がやって来る──。

ということで“紅朗”がワリと腹が立つくらいの馬鹿ですけど“倫子”との距離感を埋める
にはこれくらいでないとダメなことが読み進めると分かります。というか彼女が背負うもの
が重すぎて落差が激しい。“筑摩川”も同様ですが男気を魅せて逆境を覆す姿が格好良い。

吸血種の感染拡大を目論む「キングダム」、その首魁である“キング”とは何かを追う中で
培われていく“倫子”と“紅朗”の奇妙な縁の描き方は 杉井 先生の作品ならでは。脇を
固める“矢神”や“白麗”なども一癖あって面白い。絵柄も良くオススメできる一冊です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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