枯野瑛 先生が贈る、終末の世界を描くファンタジー作品。熱烈な声援を受けて続刊が決定
した第3巻は“クトリ”の身に起こる変化が幸せな日常を侵食していく過程を描きます。
(イラスト:ue 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321503000181 】
【 http://sneakerbunko.jp/series/shumatsu/index.php 】
オビの文句からして不安で不穏な空気しか感じられないのに口絵からしてもう容赦がない。
髪の色が変色していくこと、そして口絵が泣き笑いな理由が本編を読み進めていくうちに
分かってしまうだけに切ない。「そこあに」で 枯野 先生が弄られるのも致し方ないです。
“クトリ”を幸せにしてやりたい、という想いを一層強く抱く“ヴィレム”。そんな彼から
強烈なカウンターをもらい「幸せ」というものを見つめ直す“クトリ”。それぞれの視点で
終末に向かう機微を描いてくるあたりは、止めてほしいのに止まらない何かを感じさせます。
実は過去に大っぴらにできない出来事があったことを匂わせたりして他にも気になる点は
満載なのですが、“アイセア”が抱える現状と立ち居振る舞いの由縁にも注目して頂きたい
ところ。奇跡の続刊を果たした今、最後まで魅せてくれることを編集部には希望します。
2015年07月13日
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