知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。第3巻は天才女医“天久鷹央”が
呪いの動画、男性恐怖症、そして“小鳥”の派遣終了を促す溺死事件の謎を診断します。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)
【 http://shinchobunko-nex.jp/books/180035.html 】
精神科の診療部長を、かつて誤診をもとにあげつらった“鷹央”。いがみ合う仲でも診断
により呪いの動画事件を解決した点を認めるのは潔い。男性恐怖症の女性に男として認識
されていない、と“小鳥”を落ち込ませた騒動の落とし所はためになる話でもありました。
そして冒頭のプロローグが“鷹央”の焦燥を煽る事件では“小鳥”の派遣元となる病院で
医師が殺人の嫌疑を掛けられ彼を呼び戻す話が浮上する所からスタート。その発端となる
密室での溺死の謎を解けばそれもご破算になると見た彼女は勇んで診断に乗り出します。
“鷹央”の診断という行為は彼女が世間とのつながりを掴み直すリハビリだと、それが
出来ているのも“小鳥”のサポートがあればこそだと言う“鴻ノ池”の分析が強く印象に
残ります。リハビリ期間の内に好意へとつながるかどうか、が最大の謎になりそうです。
2015年06月14日
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