みかみてれん 先生が贈る、魔王候補として召喚された勇者の冒険譚。第3巻は元の世界に
残した妹との再会を渇望する“廉造”の執念に、“イサギ”が真正面から向き合います。
(イラスト:荒川眞生 先生 監修:桝田省治 先生)
【 https://www.enterbrain.co.jp/product/mook/mook_bungei/213_other/14398301.html 】
冒険者から受けた被害が深く残る魔族国にも抗戦派、穏健派、親人間派と派閥があり足の
引っ張り合いをする始末。見かねた“廉造”が一刻も早く元の世界に戻りたい一心で暴挙
に出た彼を守りつつも危惧し、いざとなれば体を張ってでも止める決意をする“イサギ”。
“廉造”が妹“愛弓”を大事にする契機となったこれまでの人生そのものがまた痛ましく、
だからこそ帰りたいと焦る気も分かるというもの。けれど“イサギ”にも譲れない想いが
あるワケで、だからこそ表紙の絵にも繋がっていくのです。それが熱くて、そして切ない。
そんな二人の不毛な戦いが行われている裏で進められていた筋書きに救われるものを感じ
ながら、“イサギ”が遂に「想い」に繋がる手がかりを得たと知ったときの高揚感たるや。
殊更にきな臭くなってきた冒険者ギルドを舞台に物語がどう動くのか、注目が集まります。
2015年06月11日
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