2015年04月25日

『モブ恋 -3rd-』

志村一矢 先生が贈る恋愛戦略ストーリーの最終巻。ギャルゲー主人公を地で行く“秋兎”
が1つのルートを選択した時、残されたヒロイン、そして“春馬”はどうするか注目です。
(イラスト/ぎん太 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865060-1/


“秋人”が“桜子”と恋人宣言。彼のヒロインになることを応援してくれた“春馬”に対し
今度は自分が“春馬”の恋を支援する番だと主張する“モブ子”。片思いの相手“ちえり”
の失意を感じて結ばれるよう画策する“モブ子”の態度に自然と心が荒れてしまう“春馬”。

世の中そうギャルゲー主人公のように上手くいくワケがないにしても、ここまでねじれて
泥沼にはまってしまう“春馬”が、“ちえり”が、そして“モブ子”が不憫で仕方がない。
特に、置き去りにしてきたはずの過去に苛まれる“春馬”のやるせない感じがハンパない。

180ページほどの短い話の中で、言うなれば“秋兎”に振り回されてきた少年と少女たちが
「恋の終わり」と「愛を識る」瞬間を描ききった、という点については妙に納得させられる
ものがありました。「モブ」というテーマに最後まで忠実で、印象深い作品となりました。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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