2014年12月10日

『ロムニア帝国興亡記IV ─残る者、去りゆく者─』

舞阪洸 先生が贈る戦記ファンタジー。第4巻は皇位継承戦争と異民族からの侵略戦争に
挟まれ苦境に立たされる“サイファカール”が類まれなる策をもって事にあたります。
(イラスト:エレクトさわる 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=301403000546


智将としての才覚を遺憾なく発揮する“サイファカール”は策を提示するだけでなく部下
にも考える機会をそこはかとなく与えているワケですが、読み手にも考えさせて物語に
参加している感を演出するのが 舞阪 先生であり、アル=アラ攻防戦であったりします。

“リリィ”の奮闘に注視していくのかと思わせつつ、あくまでも本筋は“ロキシーヌ”と
どう対峙していくのか、“サイファカール”の才覚を問うロクサス攻防戦。武力と策謀の
衝突がつむぐ結末は見ての通りで、「残る者、去りゆく者」という副題が言い得て妙です。

“ロキシーヌ”の潔さにはある種の敬服感を覚えながら、帝都と現状の温度差が今後どう
作用するのか気にかけていきたいところでもあります。何より裏をかかれた“リリィ”が
どんな機転で窮地を乗り越えたのか、緩々と考えつつ次巻で答合わせといきたいものです。

posted by 秋野ソラ at 01:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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