2014年11月05日

『アルジャン・カレール 〜革命の英雄、或いは女王の菓子職人〜〈下〉』

野村美月 先生が新作の架空歴史物語(ヒストリカル・ファンタジー)を上下巻で同時刊行。
下巻は一度の遠征失敗で再び混乱の兆しを見せる王国を治めるべく、菓子の力で挑みます。
(イラスト:マニャ子 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02
http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/02sp/02_1411Argent/index.html


混乱する「フロリア」を軍の力で治め、そして今は遠征を重ねて領土拡大に勤しむ守護神
“バルトレオン”将軍。彼の敗北を機に反フロリアを掲げる列強各国、更に望むところと
開戦に意欲を示す将軍を抑えるべく国際会議を開き治める道を“ロクサーヌ”は選びます。

軍人“アルジャン・カレール”ではなく菓子職人“カレール”シェフとして彼を切り札に
会議に臨む“ロクサーヌ”がどう開戦の危機を乗り越えたかはぜひ読んで確かめてほしい
展開であります。もうどれだけハラハラさせたら気が済むのか、と言うしかありません。

彼に関係することで“オーギュスト”が劇作家として成長していく様子や、彼が関係する
許されない恋の真実など、周辺の展開も見どころが多いです。最後のエピローグとはもう
幸せすぎて困ります。野村 先生苦心、渾身の一作、まさに良作と言ってよいでしょう。

posted by 秋野ソラ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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