知念実希人 先生が「新潮文庫nex」から贈るのは、診断困難とされる患者が集まる病院に
所属する頭脳明晰な天才女医が次々と問題解決に臨む新感覚メディカル・ミステリーです。
(イラスト:いとうのいぢ 先生)
【 http://shinchobunko-nex.jp/books/180010.html 】
膨大な知識に基づいた診断能力を買われて天医会総合病院の「統括診断部」部長を務める
“鷹央”はただ一人の部下である小鳥こと“小鳥遊”を引きつれ、専門医もさじを投げる
病人だけでなく謎多き大事件から近所の奇妙な出来事などへ次々と「診断」していく──。
一見、怪異かと思える現象を科学的な見地から紐解いていく“鷹央”の自信に溢れる様子
が実に爽快。対称的に“小鳥遊”の観点などが無ければ謎を解き明かせなかったであろう
エピソードを入れることで“鷹央”も人の子なのだと感じられる点も印象に残ります。
連作短編のような構成で読みやすく、医学知識が無くても十分に楽しめる安心の話運びで
オススメできる1冊かと思います。“鴻ノ池”にイメージだけ先行させられた2人の関係
が現実のものとなるかどうかは今後のお仕事次第、ということで続きを期待しておきます。
2014年10月03日
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