2014年08月26日

『きんいろカルテット!(3)』

遊歩新夢 先生が贈る青春音楽ストーリー。第3巻は国際アンサンブルコンペ出場に向け
最終調整の進む“菜珠沙”たちを支える“英司”に思わぬ邪魔が入ってしまいます。
(イラスト:DSマイル 先生)

http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784906866991


“英司”に対する執拗なまでの嫌がらせ。評価方法の違い。プロとアマの認識の差、等々。
そこに根ざす日本の音楽教育、あるいは業界に対する問題の列挙はまるで内部告発のよう。
関係者を含めてこれは読むべきなんじゃないのか、と思わざるを得ないものを感じます。

“英司”の問題解決にある程度の目処がついたと思えば更なる災難がメンバーを襲う展開
を迎えますが、ここで打つ起死回生の一手が大いなる躍進へと繋がっていきます。実に
熱い流れです。“勇樹”が思わぬ繋がりをもう一つ生んでいたこともポイントになります。

大舞台を前に慄く気持ちも、“真里菜”が示す未来への不安も「エンジョイ・ブラス」の
気持ちで乗り切っていく「Kiss Me Hymn」の面々。その楽しむ気持ちも、前向きに進もう
とする期待も「第二部」として繋げていってほしいと編集部に心より願う次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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