2014年08月12日

『あじさいの季節に僕らは感応する』

「FB Online」で連載されていた 志茂文彦 先生の小説が文庫化。見ず知らずの女の子の
五感を共有し続ける少年が偶然、その子と出会うことで始まる青春ストーリーを拝読です。
(イラスト:椎名優 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


“まゆこ”──幼少より彼女の五感を一時的に、一方的に感じることのできる“瞬”は
彼女が何かしら大きな悩みを抱えているを知りつつも何もできないことにもどかしさを
感じていた。修学旅行で出会った彼女に何か出来ないかと模索しはじめるのだが──。

友人の“中島”、その知り合いの“原田”、“まゆこ”と同じ学校の“武藤”先輩へと
ツテを繋げ、協力を得て再び巡り合うことに成功しつつもストーカーと間違えられたり
お付き合いしているという“里見”先生からは邪険にされ、と踏んだり蹴ったりな状況。

けれど、あることを契機に彼女の秘密を、互いの気持ちを共有するようになってからの
関係の変化が実に青い春。“まゆこ”が“繭子”に変わるあたりがそれを示していると
分かると心温まるものがあります。設定を活かせば続きは出せそうですがどうですかね。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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