2014年07月29日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』

羊太郎 先生の「第26回ファンタジア大賞・大賞」受賞作。サボり上等の残念な非常勤講師
が未曾有の事件で力を発揮する超破天荒新世代学園アクションファンタジーを拝読です。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321404000005
http://fantasiataisho-sp.com/


引きこもりの穀潰しであると公言してはばからない“グレン”。帝国魔術学院の教授にして
彼の師匠であり育ての親である“セリカ”が業を煮やして学院の講師をやらせてみれば自習
の連続で生徒にもナメられる始末。やる気が無いのは魔術嫌いだからだと言うのだが──。

そんな姿勢を黙ってみていられない“システィ”に決闘を申し込まれて完敗したりといい所
無しな“グレン”。彼の心を少し揺り動かしたのは、彼女の友人“ルミア”のとある会話。
そこから彼の評価は少しずつ反転していきます。この流れがまず滑らかで面白いです。

更に学園内に仕組まれたとある陰謀が発動してから見せる“グレン”の奥の手や魔術嫌いの
理由、はたまたその陰謀の鍵となる生徒の秘密など意外性の魅せ方も秀逸。三嶋 先生の
挿絵がまた作品の雰囲気を上手く捉えていて相乗効果が半端ない。オススメの1冊です。

posted by 秋野ソラ at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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