両親の離婚話に悩む少女と母の愛が信じられない少年が出会う一夏を描くお話を拝読です。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
ことで修復を図るも上手くいかず、別荘で決裂の時を待つ15歳の夏休みを迎えます。そして
かの地で助けられた少年が新聞配達をしていると知り、朝を待ちわびる日々が続きます。
が生活費を稼ぐために已む無く続けている新聞配達でお屋敷の少女と顔見知りになります。
幸せそうな彼女の様子と自分の置かれている境遇の落差と、惹かれる何かを感じながら。
“千星”が別荘で過ごす夏の間だけでは埋まらない2人の距離感が見せるもどかしさ。
切なさ溢れる展開に 竹岡 先生の一枚絵がまた素晴らしい締め括りを魅せる良作です。