三河ごーすと 先生が贈る恋愛生活小説。第14巻は“悠太”と“沙季”が高校卒業旅行を
経て大学生として新生活を始めていく、別れと出会いの季節と大きな転換点を迎えます。
(イラスト:Hiten 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/gimaiseikatsu/322502001782.html 】
【 https://gimaiseikatsu-anime.com/ 】
“丸”と“奈良坂”を交えての卒業旅行。どういう旅にしたいか、をすり合わせる4人の
やり取りが微笑ましい。楽しい時間があっという間に過ぎていく感覚、そして逢う機会が
失われていく郷愁に似た感情が絶妙に描かれていました。“丸”たちのネタばらしも見所。
“悠太”と“沙季”が各々の大学で迎える新生活。2人が新しい人間関係を構築できるか
不安を覚えましたが、そこは杞憂というもので。彼については悪友といった様子ですけど
彼女については頑張れ、と応援したい所。“藤波”の件も転換点の一つではありましたね。
小さな変化、大きなうねりを感じつつ大学生として動き始めた“悠太”と“沙季”に対し
“亜季子”が告げる直喩と隠喩。子供から大人になると意識する2人が意思を確かめ合う
結果を Hiten 先生の挿絵が見事に演出してくれる顛末は必見。次巻の展開も要注目です。
2025年06月30日
2025年06月27日
『美食学者 朝倉の崇高なる推論』
「薔薇王の葬列」のノベライズを担当された 真楠ヨウ 先生が贈る新作は料理ミステリー。
個性的すぎる料理科学の准教授と、料理雑誌の新人担当編集が組んで料理と謎に臨みます。
(イラスト:サマミヤアカザ 先生)
【 https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/322501000522.html 】
男性コミック部門から料理雑誌の編集部へ異動となった“四葉”は元部署で必要な要員と
見なされずに気落ちしていたある日、編集長からお使いを頼まれる。向かった先で彼女が
出会う“朝倉”准教授は、彼女の「ある才能」に注目し担当編集になるよう告げるが──。
“四葉”の祖母が残したレシピの謎を解く過程や、学生が持ち込んだ呪いの料理に関する
秘密を暴くやり取りを見るに、“朝倉”が気遣いのできない料理バカにも関わらずどこか
憎めない可愛らしさを見せるのがズルい。振り回される彼女には同情を禁じ得ませんけど。
“朝倉”の前任担当者“不破”が逆に気が回る人だったり、優秀すぎる同僚の“花音”が
とにかく気にかけてくれたりと“四葉”の職場環境が良好すぎて羨ましい限りなのが救い。
思いがけない所から始まった“朝倉”と“四葉”の縁がどう深まっていくか気になります。
個性的すぎる料理科学の准教授と、料理雑誌の新人担当編集が組んで料理と謎に臨みます。
(イラスト:サマミヤアカザ 先生)
【 https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/322501000522.html 】
男性コミック部門から料理雑誌の編集部へ異動となった“四葉”は元部署で必要な要員と
見なされずに気落ちしていたある日、編集長からお使いを頼まれる。向かった先で彼女が
出会う“朝倉”准教授は、彼女の「ある才能」に注目し担当編集になるよう告げるが──。
“四葉”の祖母が残したレシピの謎を解く過程や、学生が持ち込んだ呪いの料理に関する
秘密を暴くやり取りを見るに、“朝倉”が気遣いのできない料理バカにも関わらずどこか
憎めない可愛らしさを見せるのがズルい。振り回される彼女には同情を禁じ得ませんけど。
“朝倉”の前任担当者“不破”が逆に気が回る人だったり、優秀すぎる同僚の“花音”が
とにかく気にかけてくれたりと“四葉”の職場環境が良好すぎて羨ましい限りなのが救い。
思いがけない所から始まった“朝倉”と“四葉”の縁がどう深まっていくか気になります。
2025年06月26日
『俺の幼馴染がデッッッッかくなりすぎた2』
折口良乃 先生が贈るデッッッッかすぎる幼馴染と全力で青春を楽しむラブコメ。第2巻は
“りりさ”の幼馴染にしてイケメン女子が現れ“トウジ”に対抗心を燃やす文化祭編です。
(イラスト:ろうか 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/osadeka/322412000128.html 】
“りりさ”のボディーガード役に執着する“周防”がイケメン男装女子すぎて“トウジ”
もお役御免か、と思いきやその動機が不純すぎて苦笑い。成長期を迎えた女の子の悩みを
抱える“周防”と“トウジ”が向き合う様子は“りりさ”の理解者たる姿を印象づけます。
“周防”がトラウマを克服し自分らしく生きてほしい、という一心で文字通り体を張って
賭けに出る“りりさ”が友達思いなのがまず素敵。とは言え不安が拭えない彼女のために
何ができるか、考えに考え抜いて実行に移せる“トウジ”の男らしさも素晴らしいの一言。
“トウジ”も文化祭で意外に注目を集める中、ミスコンそしてミスターコンで思い思いの
素直な気持ちをスピーチする場面が実に印象的で。ろうか 先生が描くメイド姿も込みで。
目立つ姿に負けず、彼と共に“りりさ”が青春を謳歌してくれると信じつつ次を待ちます。
“りりさ”の幼馴染にしてイケメン女子が現れ“トウジ”に対抗心を燃やす文化祭編です。
(イラスト:ろうか 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/osadeka/322412000128.html 】
“りりさ”のボディーガード役に執着する“周防”がイケメン男装女子すぎて“トウジ”
もお役御免か、と思いきやその動機が不純すぎて苦笑い。成長期を迎えた女の子の悩みを
抱える“周防”と“トウジ”が向き合う様子は“りりさ”の理解者たる姿を印象づけます。
“周防”がトラウマを克服し自分らしく生きてほしい、という一心で文字通り体を張って
賭けに出る“りりさ”が友達思いなのがまず素敵。とは言え不安が拭えない彼女のために
何ができるか、考えに考え抜いて実行に移せる“トウジ”の男らしさも素晴らしいの一言。
“トウジ”も文化祭で意外に注目を集める中、ミスコンそしてミスターコンで思い思いの
素直な気持ちをスピーチする場面が実に印象的で。ろうか 先生が描くメイド姿も込みで。
目立つ姿に負けず、彼と共に“りりさ”が青春を謳歌してくれると信じつつ次を待ちます。
2025年06月25日
『転生程度で胸の穴は埋まらない2』
ニテーロン 先生が贈る本格異世界転生譚。第2巻は“テルネリカ”との新生活を始める
“コノエ”が金策に走るため同期の“メルミナ”と汚染地の魔物を掃討する任に就きます。
(イラスト:一色 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/tenseiteido/322411000356.html 】
“テルネリカ”との何気ないひと時、彼女の楽しそうな表情、そして“コノエ”への想い。
それを一身に受け、持て余してしまう彼になお不安が募るのは分かるものの、もどかしい。
2人の様子を見た“メルミナ”が彼をからかうのはなぜか。思い返すとつらくて、切ない。
“メルミナ”がアデプトとして力を振るうための「渇望」とは何か。“コノエ”がそれを
気に掛ける最中にあの魔物が渇望するものと交錯する描写は彼が驚くのも無理はない話で。
彼の理解が及ばなくとも、教官の教えを胸に諦めず戦い抜く彼の姿は頼もしくて、気高い。
“コノエ”と出会ってから15年の年月を掛けて培ってきた感情を、10年費やして確かめる。
かけがえのない願いと奇跡の邂逅を経て“メルミナ”が出した結論が誇らしくて愛おしい。
いつか彼が、彼女に約束を果たしてもらいたいと思える時が来ることを願ってやみません。
“コノエ”が金策に走るため同期の“メルミナ”と汚染地の魔物を掃討する任に就きます。
(イラスト:一色 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/tenseiteido/322411000356.html 】
“テルネリカ”との何気ないひと時、彼女の楽しそうな表情、そして“コノエ”への想い。
それを一身に受け、持て余してしまう彼になお不安が募るのは分かるものの、もどかしい。
2人の様子を見た“メルミナ”が彼をからかうのはなぜか。思い返すとつらくて、切ない。
“メルミナ”がアデプトとして力を振るうための「渇望」とは何か。“コノエ”がそれを
気に掛ける最中にあの魔物が渇望するものと交錯する描写は彼が驚くのも無理はない話で。
彼の理解が及ばなくとも、教官の教えを胸に諦めず戦い抜く彼の姿は頼もしくて、気高い。
“コノエ”と出会ってから15年の年月を掛けて培ってきた感情を、10年費やして確かめる。
かけがえのない願いと奇跡の邂逅を経て“メルミナ”が出した結論が誇らしくて愛おしい。
いつか彼が、彼女に約束を果たしてもらいたいと思える時が来ることを願ってやみません。
2025年06月24日
『獄門撫子此処ニ在リ4 狐の窓から君を見る』
銃爺 先生のコミックスが発売中な、伏見七尾 先生のうつくしくもおそろしい少女鬼譚。
第4巻は現世と幽世の「はざま」で繋いだ縁に“撫子”と“アマナ”が揺さぶられます。
(イラスト:おしおしお 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453247 】
【 https://televikun-super-hero-comics.com/rensai/gokumonnadeshiko/ 】
迷い込んだ異界駅で暴論を振りかざす獄卒“カシャリ”とそれを阻む案内人“ドラセナ”。
倒すべきは獄卒、かと思いきや怪異に振り回されるうちに話はそう単純ではないと分かる
紙幅の費やし方が印象的な構成。出会ってしまった背景、因果がどこか物悲しく、切ない。
“撫子”と同年代である“忍”と“桃花”という存在が“撫子”の特異さを改めて強調し、
“撫子”にこだわる“アマナ”の不安定な心情を描く上で鍵となっていた所も見どころで。
“撫子”と“アマナ”を描く上で強いのに脆さを内包する、という歪な所も惹かれる要素。
“アマナ”が今の“アマナ”で在ろうとする限り、今回のような事態に陥ったり、いらぬ
相手との対峙を迫られることになるだろうと思いつつ。でも“撫子”は彼女と寄り添える
気概は見せてくれるであろうと、結末を見て感じました。2人の歩む先が気になる所です。
第4巻は現世と幽世の「はざま」で繋いだ縁に“撫子”と“アマナ”が揺さぶられます。
(イラスト:おしおしお 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453247 】
【 https://televikun-super-hero-comics.com/rensai/gokumonnadeshiko/ 】
迷い込んだ異界駅で暴論を振りかざす獄卒“カシャリ”とそれを阻む案内人“ドラセナ”。
倒すべきは獄卒、かと思いきや怪異に振り回されるうちに話はそう単純ではないと分かる
紙幅の費やし方が印象的な構成。出会ってしまった背景、因果がどこか物悲しく、切ない。
“撫子”と同年代である“忍”と“桃花”という存在が“撫子”の特異さを改めて強調し、
“撫子”にこだわる“アマナ”の不安定な心情を描く上で鍵となっていた所も見どころで。
“撫子”と“アマナ”を描く上で強いのに脆さを内包する、という歪な所も惹かれる要素。
“アマナ”が今の“アマナ”で在ろうとする限り、今回のような事態に陥ったり、いらぬ
相手との対峙を迫られることになるだろうと思いつつ。でも“撫子”は彼女と寄り添える
気概は見せてくれるであろうと、結末を見て感じました。2人の歩む先が気になる所です。