2025年03月31日

『出会ってひと突きで絶頂除霊!12』

赤城大空 先生が贈るアツくて淫らな退魔活劇。第12巻はサキュバス王復活を果たすべく
動く“パイモン”たちを阻止できるか、“晴久”たちが臨む最終決戦の顛末を描きます。
(イラスト:魔太郎 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09453236
https://urasunday.com/title/1233


パーツが揃っていないのにも関わらず“パイモン”がサキュバス王を復活させられる秘策。
エロトラップや人の情欲すら利用する狡猾なやり口には驚愕するしかない上に、その力に
よって全てを絶頂させられる世界が滑稽と異常の「おかしさ」を共に見せつけてきて圧巻。

震える“ミホト”が望みを託す“晴久”ですら及ばないサキュバス王の圧倒的な力と脅威。
ついに明かされる“ミホト”の謎が“アトラス”の知る情報と繋がって起死回生の一手を
導きだした結果が「アレ」というのも感慨深いというか、実に印象に残るカウントアップ。

振り返ると口絵のイラストが重要すぎて後から見るべきレベルなワケですが、これまでに
“ミホト”が“晴久”にパーツを取り込ませた「責任の取り方」もまた鍵となるポイント。
様々な想いを寄せられ騒々しい日々を送る彼の未来に幸あれ、と本編完結と共に祝います。

posted by 秋野ソラ at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年03月28日

『ある魔女が死ぬまで3 -はてしない物語の幕が上がる-』

2025年4月からTVアニメ放映が始まる、坂 先生による魔女の師弟の物語。第3巻は余命を
半年に残す“メグ”が、出自の秘密や“エルドラ”との因縁を明かされて頭を悩ませます。
(イラスト:コレフジ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/arumajyo/322310001223.html
https://arumajo-anime.com/


災厄の魔女“エルドラ”。“メグ”の姉弟子であり、仇だと語る彼女に驚かされながらも
それを裏付けるかのような潜在夢が示す意味を見極めようと努める“メグ”の前向きな姿
には真似できない何かを感じずにはいられません。そしてそれを羨ましいと思う気持ちも。

すべての魔法の祖と言われる賢者“ベネット”。彼が興味を示した“メグ”の感情魔法が
予感させる奇跡の兆し、その根底にある「人の心に触れる」という行為が救いにもなれば
憎しみにもつながる・・・というのにあるがままでいられる彼女の生き様はもう脱帽の域で。

永年の魔女“ファウスト”。彼女の生い立ちにおいて重要な存在であり、生きる意味をも
示してくれた善き魔女“シェリル”の教えは次代に伝わりつつある、という描写がとても
気になる引き際。“ファウスト”自身が視る変わりゆく未来に何が待つのか、要注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年03月27日

『魔王のアトリエ 奇跡のアクセサリの作り方』

「龍の子、育てます。」の 坂 先生が贈る新作は、魔族と人間の戦いに終止符を打った
魔王と勇者のその後を描く物語。「カクヨムネクスト」掲載作に加筆修正されています。
(イラスト:さすも次郎 先生)

https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/322409000853.html
https://kakuyomu.jp/works/16818093079092015965


魔族と人間の共存を図った先代魔王の死。その志を継ぐ娘は幼く、支配者を目指す魔族の
御輿に担がれて大陸十年戦争が勃発。戦いを止められず、共存など夢と諦める彼女の首に
やがて迫る勇者の剣。自らの命を捧げ戦争終結を望む彼女の悲痛な願いを聞いた彼は──。

“ヤミ”と“ルクス”の睦まじい関係。その証とも言える彼が彼女に遺した指輪の作成者、
彼の弟“レイ”の語る鉱石の意味。彼女がそれを呪いと感じる気持ちが祈りへと昇華して
いく過程は、まさに勇者が魔王に託した望みの体現というのが嬉しくもあり切なくもあり。

“レイ”の営む店で過ごす“ヤミ”が目にする鉱石がつなぐ縁、奇跡、そして魔王として
生きてきた消せない過去。彼女と彼にも、ひいては魔族にも人間にも是や非とする側面が
あるという中でも「生きる」という思いに触れられたのが幸い。オススメに足る作品です。

posted by 秋野ソラ at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年03月26日

『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件11』

TVアニメ第2期が制作中となる、佐伯さん 先生が贈る甘く焦れったい恋の物語。第11巻は
バレンタインデーで絆を深めた“真昼”に対し“周”がホワイトデーのお返しを考えます。
(イラスト:はねこと 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815628055/
https://otonarino-tenshisama.jp/


“周”と“真昼”が1年前のバレンタインデーと今を比較する内容がまさにチョコレート
として表れているように見えるのは感慨深くて。頑張った彼女の気持ちに報いたいと彼が
アレを解禁することで彼女に更なる性的感情が植え付けられていきそうなのも興味深くて。

“周”のバイト先で繰り広げられる人間模様、“宮本”と“大橋”の相変わらずな様子を
岡目八目と言わんばかりに見極められている“周”の様子からもアレを解禁できた余裕の
表れを垣間見ることができます。ホワイトデーの顛末もまた彼の成長の証とも言える訳で。

“周”しか知らない“真昼”の姿、というのも少しずつ薄れてゆく春の訪れは熟年夫婦の
域に達している2人に卒業、進学という転機を残す、若さを再認識させる時期でもあって。
そんな折に予想外の邂逅を演出する引きはどんな物語を呼ぶことになるかが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2025年03月25日

『友達の妹が俺にだけウザい11』

2025年10月のアニメ放送に向け準備が進む、三河ごーすと 先生のいちゃウザ青春ラブコメ。
約2年半ぶりとなる第11巻は“彩羽”の役者活動を見守る“明照”が次の一手を模索します。
(イラスト:トマリ 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815619121/
https://www.imouza-animation.com/


“明照”失踪。これは流石に《5階同盟》の面々が困惑するのも致し方ないと思いますし、
太字の演出からもその想いが伝わってきます。彼の行動を冷ややかに分析する“音井”と
彼の意図に振り回される“影石”姉妹の慌てふためく様子が対称的で面白いとまず感じて。

“乙羽”君臨。《5階同盟》に根差す効率重視の観点もあり“彩羽”をプロデュースする
立場を降りると決めた“明照”が触れるエンターテインメント業界の暗部が妙に赤裸々に
感じられて苦笑い。でもそこから“乙羽”の懐に再び飛び込む力を得るあたりが彼らしい。

“彩羽”困惑。会いたいときに会えない“明照”の姿をあのタイミングで再び見ることに
なるとは思わなかったであろうからこそ口絵も納得の演出ですし、その後のやり取りにも
2人らしさを感じさせてくれて思わず安堵。彼らがどんな再スタートを切るか見ものです。

posted by 秋野ソラ at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル