知念実希人 先生が贈る本格医療ミステリー「天久鷹央」シリーズに兄妹シリーズが登場。
“鷹央”の兄が勤務するクリニックを舞台に描かれるハードボイルド医療ミステリーです。
(イラスト:いとうのいぢ 先生)
【 https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-55932-2/ 】
【 https://atdk-a.com/ 】
当直中に泥酔して医療事故を起こした、とされる“勝己”はマスコミに騒がれ有名病院も
辞めて、普通ではないと聞かされた「神酒クリニック」に新たな就職先として望みを託す。
院長の“章一郎”に実技試験と称して連れられたオペルームに居たのは意外な人物で──。
顔を見れば相手が何を考えているか分かる、妖怪とも評される“鷹央”の兄“翼”を含め
特殊な能力や事情を抱えたクリニックの面々がまず興味深い。その能力を駆使して事件に
首を突っ込んでいく仲間を最初は止めにかかる“勝己”もいつしか朱に交わるワケですが。
患者の治療に必要、と称して警察も舌を巻くような手段で解決に導いていく事件の数々が
“勝己”の起こした医療事故の真相にも迫っていく、まさに点と点が繋がっていく展開は
驚かされることしきり。“鷹央”と“翼”のやり取りも注目の新シリーズもオススメです。