常磐くじら 先生が贈る令嬢サスペンス・ファンタジー。「DREノベルス」から刊行となる
完全書き下ろしの第5巻は“コニー”が王国を揺るがす騒動の種に巻き込まれていきます。
(イラスト:夕薙 先生)
【 https://drecom-media.jp/drenovels/product/96 】
【 https://drecom-media.jp/drenovels/series/eris 】
国王“エルンスト”の立場を脅かす過激派を抑え込むために利用されろ、と“コニー”に
穏やかだが強く迫る“カミーユ”。彼の人道に外れすぎた言動の数々が終始空恐ろしくて。
釘を刺す“スカーレット”を上回る手練手管で問答無用に巻き込まれる“コニー”が不憫。
吹っ掛けられた「英雄アマデウスが聖女アナスタシアを殺した」という話は真実か、否か。
“コニー”たちが歴史を紐解くうちに見えてくる“コーネリア”皇女と「聖女」の人物像。
“アーシャ”や“パーシヴァル”の立ち居振る舞いが印象深い中で見えてくる真実に驚嘆。
過去と現在の思惑が交錯し、当初の問題解決の鍵を握るのが“スカーレット”というのは
皮肉というか、この物語において連綿と続く宿命のようなものを感じてしまい少々切ない。
“ハームズワース”の食わせ者っぷりにもご注目。次はどんな話が舞い込むか楽しみです。