2024年11月21日

『組織の宿敵と結婚したらめちゃ甘い3』

有象利路 先生が贈る異能力者たちの甘々ホームコメディ。第3巻は“狼士”と“律花”が
夜の営みが上手くいかない要因を取り除くため周りの人たちを次々と巻き込んでいきます。
(イラスト:林けゐ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/322407000313/


自分の体がネックになるとは想定外の“狼士”。無知なりに大胆な発言が目立つ“律花”。
猥談でとんでもないやり取りを繰り広げる2人を横目に“にゃん吉”が呆れるのも納得で。
その奇行が彼の後輩“生駒”や、彼女の産業カウンセラー“璃”と外にも及ぶのが面白い。

“璃”とは会社の外でも繋がりが出来て、特に“耀太郎”というヒモが居ることが分かり
「なんでこの人にこんなダメ人間が?」と疑念が湧くワケですが、そこにしっかり意味を
持たせてくるのが話運びとしてお見事。組織を巡る物語が未だに残るのも切なく感じます。

“狼士”が“にゃん吉”と会話ができる、という事実が今回いろいろな人に波及していく
顛末も見逃せないところで。運命を語るあの人のモノローグ、その経過を見守りたいです。
有象 先生として初めての領域に到達する第4巻で話をどう魅せてくるのか、期待します。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル