2024年11月19日

『新しくできたお姉さんは、百合というのが好きみたい』

「わたしの百合も、営業だと思った?」の アサクラネル 先生が贈る新作は両親の再婚を
機に義姉妹となった女性が家族の絆と恋愛感情の狭間で揺れるガールズラブコメディです。
(イラスト:かがちさく 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000511/


“春夏”は就職に失敗し、実家で料理レシピの記事を書き僅かな稼ぎを得る日々を過ごす。
父から再婚と同時に家を出るよう告げられた彼女は再婚相手の娘“沙織”から一緒に住む
ことを提案される。“春夏”に頼られるよう努める“沙織”はある秘密を抱えていて──。

第一の相談相手“まどか”だけは知っている、“沙織”が同性愛者だという事実。それを
“沙織”がひた隠しながら“春夏”と家族で居ようとこだわる理由も第三者から分かって
もらえず性欲と板挟みになる心の在り様がもどかしい。いつ決壊するかとヒヤヒヤもので。

“春夏”が“沙織”との共同生活の中で気付く、義姉が自分を性的な相手として見ている
という事実にどう向き合うか。“沙織”にとって災い転じて福となすか、泣きっ面に蜂か。
かがちさく 先生の挿絵による演出の妙も含めて2人の距離感の変遷を見届けてほしいです。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル