TVアニメBlu-ray初回限定版の特典小説をアイコントーク化&加筆・修正を加えた電子版。
安芸と武蔵の協働による雅楽祭で“智”がバンドを組む顛末を 川上稔 先生が綴ります。
(イラスト:さとやす 先生(TENKY))
【 https://www.kadokawa.co.jp/product/322404001221/ 】
冒頭から酒でやらかすのが“智”たちらしいと思いつつ、物語の概要を短時間で掴むのは
歌に理があると語る彼女の認識がまず印象に残ります。歌詞の演出が今巻も目を惹きます。
あと目を奪われるのが身体測定のやり取り。“トーリ”との関係を考えさせる演出も注目。
青雷亭にて“正純”と会話する“ナルゼ”と“ナイト”が彼女、そして自分たちの立場を
見定めようとする姿から“海兵”との勝負にどう臨むのか不安を残す展開は興味深い所で。
“正純”が武蔵の中で政治家志望と政治家の狭間にいる不安定な雰囲気も新鮮に映ります。
GTA中でも相変わらずやりたい放題な“ホライゾン”をあしらいつつ、魔女たちの歌に感化
された“智”が自分なりの「いつも」をどう表現するか。作詞、作曲、楽器や衣装選びに
話が及ぶところまできて雅楽祭を「きみとあさまで」の面々がどう迎えるか、楽しみです。