2024年11月07日

『聖剣学院の魔剣使い16』

志瑞祐 先生が贈る学園ソードファンタジー。第16巻は〈ヴォイド〉の侵攻を阻止するため、
世界の命運を懸けた決戦に向かう“レオニス”と“リーセリア”の活躍を描く最終巻です。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/322407001375/


“レオニス”にとっても“リーセリア”にとっても、避けられない、負けられない戦いが
控えているという運命の悪戯がもたらす最後の試練。振り返ってみると彼のためというか
彼に振り回されながらも共に歩むと決めた彼女を描くための物語だったのかも知れません。

そして遂に“レオニス”が〈魔王〉だと周囲に打ち明けた時の反応たるや。これは必見で。
誰のために、何のためにここまで来たのかを想えばあの光景を見て心が温まるというもの。
肝心な所で“ロゼリア”が物語を動かしていく展開も印象的な場面につながって感慨深い。

総力戦で挑む〈ヴォイド〉との最終決戦では“レオニス”以外の面々も活躍を魅せる中で
やはり一際目立つのは“咲耶”の無茶っぷりでしょうか。決戦の行方を見届けると改めて
ここまで来たんだな、と様々な感情がよぎります。無事完結を心よりお祝い申し上げます。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル