三河ごーすと 先生が贈る恋愛生活小説。第12巻は普段と様子が違う“沙季”を目にした
“悠太”が彼女のためにできることは何かを、2人で過ごした歳月を活かして模索します。
(イラスト:Hiten 先生)
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“悠太”のせいじゃない、とは言ってくれるものの様子がヘンな理由は明かしてくれない。
そんなディスコミュニケーションぶりを見て見ぬ振りで終わらせないのが今の彼らしい所。
押してダメなら引いてでも、と触れた彼女の複雑な感情に気を遣う点もまた真摯に紳士で。
話し合うこと。その為に2人の時間を作ること。バイトについて、将来について、そして
「あの人」について向き合った結果、親公認の家出に踏み切るのは行動力にあふれていて
驚くばかり。清く正しく、学業も疎かにしないあたりが共に堅実に現実を見ていて何より。
“沙季”が言いたかったことを“悠太”なりに理解し、尊重して言えるように後押しする。
今回の一連の流れが、価値観の違いを決定づけた彼女の心にしこりを残さないことを只々
祈るばかり。彼女の内面が窺い知れるエピローグも見所の一つ。続く展開も気になります。