2024年09月26日

『ソフィア、君は死んでいないのか? 〜魔法研究を引退した俺は、北欧王女の婚約者と学園生活を楽しむ……はずだった〜』

「義妹生活」YouTube出張版の脚本などでご活躍の 風深模杳 先生が作家としてデビュー。
魔法研究一筋で生きてきた許婚同士の少年少女が、心機一転して送る学園生活を描きます。
(イラスト:Noyu 先生)

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5歳で神童と呼ばれた“陽太”がイタズラ好きの天才“ソフィア”と切磋琢磨して魔法の
研究に勤しむこと10年。彼女と許嫁になった彼は学園の入学式、ではなく船の事故に遭い
遺体となった彼女と再会する。そして死んだはずの彼女が再び彼の前に現れるのだが──。

“陽太”がタイトル通りに疑念を抱くのも致し方ないほどに“ソフィア”の言動と記憶が
いちいち怪しくて。そこに関係者からの情報も加わってますます困惑の度合いが増す中で
なし崩し的に始まる2人の共同生活は本物であってほしいと願いたくなるほど微笑ましい。

“ソフィア”の態度が一変してからエピローグに至るまでの間に“陽太”が気付いた学園
における「権利」の捉え方がとても興味深くて。それが彼女が抱え込んだ不安を払拭する
彼の想いの強さと原動力に繋がったことで事態は好転するのかどうか、注目したい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル