2024年09月02日

『千歳くんはラムネ瓶のなか9』

裕夢 先生が贈るリア充側青春ラブコメ。第9巻は遂に始まる藤志高祭、そしてあの演劇。
王子として“朔”が求めるのは白雪姫か暗雲姫か。優柔不断な彼に決断の瞬間が迫ります。
(イラスト:raemz 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09453203
https://gagagabunko.jp/specal/chiramune/


まずは校外祭。非日常の始まりを演出する“未咲”先生たちのパフォーマンスから始まり
“優空”が“朔”に届けるための音色を披露する一幕へ繋がる構成にまず圧倒されました。
彼に対する想いの強さが格段に増したことを“紅葉”の戸惑いからも窺えるのが印象深い。

続く体育祭。“陽”との二人三脚で熱いレースを魅せてくれたり、“明日風”の父親から
ウザ絡みされる微笑ましいやりとりがあったり、と一緒に楽しみつつ迎える青組応援団の
圧巻のパフォーマンス。これはぜひ映像で見たい。食い下がる“紅葉”の想いもまた熱い。

最後に文化祭。“明日風”の所作とあの口絵がまず反則級。演劇直前まで間違う“朔”が
喝を入れられてしまうのも、ギリギリであの舞台に上がれる男になれるのも実に彼らしい。
彼が選んだのは誰か、挿絵と共に必見です。アニメ化を心より祝いつつ、次巻を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル