扇風気周 先生が贈る、男性教諭と女子生徒の秘密で危険な恋物語。第3巻は“柚香”との
修羅場もくぐり抜けた“銀”と“灯佳”に、更なる忍耐力と危機管理能力が求められます。
(イラスト:こむぴ 先生)
【 https://bookwalker.jp/de4988b61c-bf2e-4157-81e3-51b07ac2f48b/ 】
「超絶銀依存症」を自認する“灯佳”が“銀”と逢うことを控えて優等生を演じ・・・きれる
はずもなく。そんな彼女、そして彼の良き理解者として接してくれる“暮井”と“柚香”
の存在が奇跡と言うしかなくて。それでも逢瀬を重ねる2人のスリル溢れる描写が印象的。
「先生と付き合っている生徒がいる」と噂が“銀”と“灯佳”の耳に入ったとき、どこで
バレたのかと冷や冷やしながら読み進めて分かるその真実が、彼の教師生活にも関係する
興味深い展開を魅せてくれます。この流れで「あの夜」の答え合わせが示される点も注目。
「夫婦と恋人って、どうしても似るのよね」と捨て台詞を放つ“灯佳”の母が“柚香”の
心に転機をもたらす、一連のあのやりとりも本作ならではで面白い。バレたら終わる、と
苦難の道を行く“銀”と“灯佳”がちゃんと我慢できると、幸せになれると信じています。