白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。第19巻は《淡路》が弾き出した「死亡フラグ」の
存在に気づいた“創多”に敗れていく棋士たちの想いを継いで“八一”が盤上に臨みます。
(イラスト:しらび 先生)
【 https://ga.sbcr.jp/product/9784815625863/ 】
棋士としての未来に希望を見い出したい“あい”と、将棋界の未来を見据える“天衣”の
歴然とした動きの差異が際立つ中で両者が関係者を巻き込み、心揺さぶる展開が印象深い。
嗚咽する“珠代”が見せた熱さ、“天衣”の心に釘を刺したあの一言には驚かされました。
プロの棋士を目指す“あい”にも、プロの棋士として“創多”が見せる強さのえげつなさ。
機械に導かれて盤上の動きを読む“創多”に対して、目指す終局に至る盤上の動きを創る
“八一”が奇跡を起こす大一番が激熱い。人が人と将棋を指す意味を魅せつけられました。
「九頭竜ノート」に託された想いを一身に受容した“銀子”が一度は手にする未来予想図。
彼女にその未来を、再び運命をはねのける力を取り戻させる「あの約束」が胸に響きます。
“桂香”が別なる道で歴史に名を残しそうな要素も注目しながら、本編の結末を待ちます。