ツカサ 先生が贈る、ワケあり兄妹探偵が「ありえない」謎に立ち向かう新感覚ミステリ。
第2巻は神隠しに遭ったと少女が25年ぶりに発見された真相に“葉介”たちが迫ります。
(イラスト:千種みのり 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453169 】
かつて“葉介”が幼馴染と推理の話題にした、戸黒グループ主催のパーティ中に失踪した
少女“瑠依珠”が昔と変わらぬ姿で見つかる。その催しが行われた戸黒の屋敷を目指して
居なくなった彼女を捜す“葉介”が一連の騒動を「神隠し」か否かを見定めるのが話の軸。
屋敷の周辺を覆う謎の霧。近くの湖に棲んでいたとされる“瑠依珠”の家にも縁ある蛇神。
“瑠依珠”が記憶をなくした理由。戸黒家の未来を左右する親族会議で繰り返される惨劇。
道を外れる度に聞く異音を逆手に“葉介”が謎を構成する因子を繋いでいく展開が面白い。
とても単純なこと、でも大切なことを知りたい。ただそれだけを願う“瑠依珠”を助けた
“葉介”が「神隠し」を否定する根拠の数々が実に切ない。単純なループではないという
落とし所がポイント高いと感じました。彼が辿り着く真実とは何か、続きが気になります。